【AdGuard VPN for Android v2.10】接続速度を高速化
しばらく前から AdGuard VPN の接続速度向上に取り組んでおりました。
AdGuard VPN for Android v2.10 では、さまざまな場所への接続の速度と安定性がアップしました。
接続速度の測定(他社プロトコルとの比較)
RTT(Round Trip Time、往復時間)とは、接続中の2つの参加者間(例えば、クライアントとサーバー間など)でメッセージが行き来するのにかかる時間のことです。プロトコルが接続を確立するために必要なメッセージ交換(往復)が少ないほど、VPNがユーザートラフィックの送信を開始するまでの時間が短くなります。
Wireguard (UDP) | Wireguard (TLSトンネル) | AdGuard VPN (TLS) | OpenVPN (UDP) | OpenVPN (TCP) |
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1 RTT | 3 RTT | 2 RTT | 4 RTT | 4 RTT |
※AdGuard調べ
AdGuard VPN は現在、接続を確立する際に不要な往復通信を回避し、その数を4から2に減らしています。2 RTTは、TLSベースのプロトコル(AdGuard VPNが使用しているもの)で得ることのできる最良の結果であるため、接続時間は最速になったということです。
そもそもこれはなぜ重要なのか?
サーバーへの速い接続はユーザーエクスペリエンスの重要な要素です。この変更のおかげで、接続時間を1秒未満に短縮することができました。これは特に、VPNが制限されている国々で顕著に現れるでしょう。
サーバーへの接続が速いと、不安定なネットワークに接続しているときや、Wi-Fiとモバイル通信を切り替えているときにも AdGuard VPN がより良く機能します。
また、小さなことですが嬉しい副作用として、接続に要する時間が短ければ短いほど、ISP(インターネットプロバイダ)があなたがVPNを使用していることに気づく可能性が低くなります。
その他変更点
スピードの改善に加え、アプリの外観にも取り組みました。モバイル版とテレビ版のインターフェースでいくつかの軽微なバグを修正しました。
本バージョンのフル変更履歴は、こちらのページをご覧ください。
また、本アップデートに関するご意見は、GithubまたはAdGuardのSNSまでお気軽にお寄せください。