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デジタルフットプリントとは?オンラインプライバシーとの関係性

インターネットを利用するたびに、あなたはデータの痕跡を残します。
これらは「デジタルフットプリント」と呼ばれ、メリットと代償があります。

閲覧履歴を保存すれば、数日前に閲覧したウェブサイトを簡単に見つけることができます。また、Cookieを利用することで、よりパーソナルで便利なオンライン体験が可能になります。

しかし、デジタルフットプリントの数だけ、オンラインプライバシーが失われることになります。

この記事では、オンラインプライバシーとデジタルフットプリントがどのように関係しているのか、また、特に脆弱な公共ネットワークを使っているときに、個人情報を安全に保つ方法について説明します。

デジタルフットプリントとは

デジタル・フットプリントとは、あなたのオンライン上のすべての活動の記録です。
デジタルフットプリントを残せば残すほど、あなたの性格、習慣、興味などに関する情報が明らかになります。
デジタルフットプリントは、データがあなたのネットワークを離れ、インターネットに到達した瞬間から始まります。
途中で、個人情報は誰かのサーバーを通過し、そこで追跡、保存、さまざまな企業への売却が可能になります。

次に、デジタルフットプリントはウェブサイトに残ります。
ウェブサイトはトラッキングシステムを使って、パーソナライズ、分析、広告、その他の商業目的のために情報を集めます。
このプロセスは透明ではありません。
ユーザーは、自分が追跡されているかもしれないと思っていても、ウェブサイトがどのような個人情報を取得し、それをどのように利用し、誰がこれらのデータにアクセスできるのか、詳しくはわからないのです。

しかし、問題はそれだけではありません。
トラッキングシステムには、2つのタイプがあります。

  1. ファーストパーティートラッキングシステムとは、あなたが訪問したサイトがあなたを追跡することを意味します。ウェブサイトのサーバーは、あなたのブラウザにクッキーを設定し、あなたを識別し、ログインの詳細を記憶し、あなたの活動を追跡する、などです。この種のクッキーとそれに関連する情報は、通常、ウェブサイト間で共有されることはないため、無害です。サイトの所有者があなたについて何かを知っていたとしても、この情報は、全体としてあなたのデジタルプロファイルを構築するために使用することはできません。
  2. サードパーティ・クッキーまたはトラッキング・クッキーは、ユーザーが訪問するウェブサイトとは直接関係のない第三者のサーバーによって、ユーザーのブラウザに置かれるものです。広告サーバー、ソーシャル認証サーバー、ウェブトラッカーなどです。これらの「サードパーティ」に属するトラッキングピクセルまたはjsコードは、多くのウェブサイトに配置され、ウェブユーザーに関する多様な情報をさまざまなソースから収集し、パズルのように組み合わせて、あなたのデジタルプロファイルを形成し、それを収益化することを可能にしています。広告ブロッカーを使用すると、サードパーティークッキーからユーザーを保護することができます。

さらに、デジタル・フットプリントを収集するためにさまざまな方法を実践しているのは企業だけではありません。
ユーザーは、SNSを利用することで、意識的に多くの個人情報を残しているのです。

アクティブフットプリントとパッシブフットプリントの違い

ユーザーがどのようにデータを残すかによって、デジタルフットプリントは大きく2つに分類されます。

  1. アクティブ・デジタル・フットプリントは、ユーザーが意図的に情報を送信したときに作成されます。これは、SNSプラットフォーム、出会い系サイト、ネットワークサイト、オンラインショップ、フォーラムなどでよく起こります。また、ニュースレター、メールマガジンの購読やテキストによるお知らせを受けるためにオンラインフォームに入力することも、アクティブフットプリントの例です。
  2. パッシブ・デジタル・フットプリントを残すのは、全く別の、隠されたプロセスです。原則として、ユーザーはそれが行われていることを想像すらしていません。例えば、ウェブサイトの分析システムは、ユーザーの訪問時間、IPアドレス、または閲覧したウェブページを追跡します。

一見すると、パッシブデジタルフットプリントは小さなデータを含んでいます。

聴いている音楽やタイムゾーンの情報が、どうやってを危険にさらすのでしょうか。
その情報追跡されただけでは、確かに大したことはできません。
しかし、思いもよらないところからデータがどんどん集まってくれば、あなたという人間を完全に正確に描写することができるようになるのです。

デジタルフットプリントは、あなたのオンライン上の評判を作り出し、オフラインの生活に深刻な影響を与えるかもしれません。

デジタルフットプリントの例

デジタルフットプリントには大きな商業的価値があり、多くの企業がその購入に関心を寄せています。
そのため、Webサイト、Webサービス、各種プラットフォーム、アプリでは、ユーザーに関するデータを収集する追跡システムや監視ソフトウェアが使用されています。

より明白なデジタルフットプリントの例をいくつか見てみましょう。

  1. オンラインショッピング。インターネットでの買い物は人気があり、便利です。しかし、オンラインで買い物をするには、オンラインショップに名前や電話番号、住所、メールアドレス、支払いカードの詳細など、多くの機密情報を提供する必要があります。また、それだけではありません。トラッキングシステムは、あなたが何回、どの時間にウェブサイトを訪れたか、何を探しているか、最終的な購入品、保存したアイテム、書き込まれたレビューなどを監視します。
  2. SNSや出会い系サイトの利用。ユーザーは、写真やビデオの投稿、ハッシュタグやジオロケーションの使用、友達の追加、コメントの書き込み、特別なコンテンツのフォローなど、膨大な量のデジタルフットプリントをソーシャルネットワーキングサイトに残します。
  3. メルマガ・ニュースレター購読の申し込み。メルマガ等を受信するには、オンラインフォームにメールアドレスなどを入力する必要があります。
  4. 検索履歴。検索エンジンは、検索結果をより関連性の高いものにし、より良い検索候補を提供し、最も利益をもたらす広告を表示するために、あなたのリクエストを監視し、それらを保存します。
  5. FacebookやGoogleのアカウントでWebサイトへのログイン。これは非常に簡単なログイン方法ですが、これを使用すると、FacebookまたはGoogleがあなたのオンライン活動データを監視し、収集することを許可することになります。ところで、たとえ許可しなくても、Facebookは無断にそれを行います(Facebookとそのシャドウ・プロファイルについてはこちら)。

なぜ、デジタルフットプリントが重要なのか?

デジタルフットプリントが重要なのは、以下の理由からです。

  1. オンラインレピュテーション
    オンライン上の評判は、アクティブなデジタルフットプリントによって形成され、オフラインの生活に深刻な影響を与える可能性があります。採用する前に、雇用主は候補者の情報を検索したり、大学や専門学校も、オンラインで学生・受験生を調べます。

  2. コントロールの欠如
    他のユーザーは、あなたの言葉、写真、ビデオを誤解したり、自分自身の目的のために使用することができます。また、企業、データブローカー、広告主があなたのデジタルフットプリントに関する情報をどのように使用するかも予測することはできません。

  3. プライバシーの欠如
    ソーシャルメディアを通じての友人との私的な会話は、あなたが思っている以上に公になっています。より広い範囲に情報が広がることで、友人との関係を傷ついたりする可能性があります。

  4. 偽のオンラインアイデンティティ
    ハッカーは、あなたのデジタルフットプリントを利用して、偽のプロフィールを作成し、あなたのネットワークにアクセスし、知り合いからお金をだまし取ったり、オンラインでの関係を模索し、マルウェアを広めたりすることさえあります。

  5. 恒久的な保管
    デジタルフットプリントは長期間保存される可能性があり、それに含まれる情報が将来的にあなたにどのような影響を与えるか推測することは難しいです。

  6. 予期せぬデータ漏洩
    SNS、出会い系サイト、料理デリバリーサービス、オンラインショップなどから個人情報が定期的に流出することは、ほぼ当たり前のことになっています。IPアドレスや住所、電話番号、購入した商品、医療データ、写真、チャットログなど、ある日突然、本人の同意なく公開される危険性があります。

デジタルフットプリントを最小化する方法とは?

第三者企業、データブローカー、マーケティング担当者は、できるだけ多くのユーザーデータを取得しようとしています。
また、あなたのオンライン・アイデンティティを検索する人は、あなたのデジタル・フットプリントからあなたについて多くのことを知ることができます。

安全を確保するためには、常にインターネット上に残すデータに注意する必要があります。
個人情報を保護し、デジタルフットプリントのサイズを最小限に抑える方法はいくつかあります。

  1. SNSサイトのプライバシー設定を確認する
    ソーシャルメディアサイトのデフォルト設定を好みに合わせて変更することができます。例えば、アカウントへのアクセスを制限したり、誰に連絡されたり見つけられたりすることが可能かなどを指定することができます。SNSは時々プライバシー設定を変更するので、定期的にプライバシー設定を見直すとよいでしょう。

  2. 強力なパスワードの使用
    パスワードは、デジタル保護の第一線と考えるべきです。ユーザーは、例えば、連続した組み合わせや名前、生年月日を使ったパスワードなど、将来的に覚えやすいパスワードを作りがちです。そしてその結果、簡単にハックできてしまう弱いパスワードが出来上がるのです。強力なパスワードは、長く、複雑で、記号、数字、大文字と小文字を含むものであるべきです。信頼できるパスワードマネージャーを使えば、パスワードを常に記憶し、安全に保管することができます。また、重要な情報を保管するすべてのウェブサイトで2要素認証を有効にすることも重要です。

  3. 広告ブロッカーの使用
    広告主は、関連する広告を表示することで利益を得ようとしています。広告サーバーは、トラッキングCookieをブラウザに送信して、ユーザーの活動を監視し、ユーザーの興味に関する情報を取得し、ユーザーのデジタルプロファイルを構築します。AdGuard広告ブロッカーを使用すると、トラッキングだけでなく、フィッシングやマルウェア攻撃からもオンライン活動を保護することができます。AdGuardは、MacとWindows用のデスクトップアプリ、iOSとAndroid用のモバイルアプリ、そして一般的なブラウザ用拡張機能として提供されています。

  4. インターネット上で行ったことは、いつか公開される可能性があることを忘れずに
    メールボックスの盗難、携帯電話やノートパソコンの紛失、情報漏えい、パスワードを盗むマルウェア感染など、これらすべてが個人情報の公開につながる可能性があります。ですから、インターネット上で行動することは公に行動するのと同じように考えたほうがいいかもしれません。

  5. 読まないメルマガ等は退会する
    インターネットを閲覧していると、ワンクリックで簡単にニュースレターの購読を申し込むことができます。そして、時間が経つにつれて、一度も開いていないメールをたくさん発見するかもしれません。これは、メールボックスを乱雑にするだけでなく、あなたのプライバシーを危険にさらすことにもなります。配信を停止することで、ウェブサイトのデータベースからメールアドレスを削除することができます。しかし、怪しいメールには「配信停止」のリンクを1回クリックすることも危険だったりする可能性があるので、十分ご注意ください。

  6. 古いアカウントの削除
    古いアカウントを削除することは、デジタル・フットプリントを減らし、潜在的なデータ侵害から身を守るために有効な方法です。※古いアカウントを削除ではなく、無効化する場合、サービスプロバイダーはあなたのデータを保持し続けます。

  7. 医療記録を監視する
    健康情報は、ハッカーが最も好むターゲットの一つです。サイバー犯罪者は、あなたの名前で治療を受けるために、あなたの医療記録と自分の健康情報を取り替えるかもしれません。個人情報の盗難を防ぐために、定期的に医療記録を確認し、適切なデータ衛生を行ってください。

  8. Facebookアカウントで第三者のウェブサイトにログインしない
    Facebookでログインすることは便利ですが、あなたのプライバシーを著しく損なう可能性があります。Facebookでログインすると、その都度、あなたのFacebookのユーザーデータ(Facebookにリンクされたメールなど)を別の会社が使用することを許可することになります。各アプリがアクセスできる個人情報を管理することができます。また、Facebookアカウントとアプリの接続をすべて解除することで、アプリのアクセスを終了させることができます。

Facebookアカウントと連携しているすべてのアプリやウェブサイトを確認し、不要なものを削除する方法:

  1. Facebookアカウントの「設定とプライバシー」にアクセスし、「設定」をクリックします。

  2. 「アプリとWebサイト]をクリックします。

  3. Facebookアカウントから削除したいアプリやWebサイトの横にある「削除」をクリックします。

  4. 定期的にソフトウェアをアップデートする
    ハッカーは、古いソフトウェアの脆弱性を突いて、デバイスやユーザーの個人情報にアクセスすることができます。これを防ぐには、ソフトウェアを常に最新の状態に保つことが最善の方法です。

  5. VPNを使用する
    仮想プライベートネットワークは、高レベルの安全な暗号化で個人情報を保護します。
    VPNは、あなたの実際のIPアドレスをVPNサーバのIPアドレスに置き換えることによって、あなたのIPアドレスを隠し、現在の物理的な場所を隠します。VPNを使用すると、プライバシーが向上し、オンラインで残すデジタルフットプリントが大幅に削減されます。特にVPNは、その脆弱性で悪名高い公共Wi-Fiネットワークに接続する場合に不可欠です

AdGuard VPNを使用するメリット

VPNは、デジタルフットプリントを減らし、個人情報を保護し、匿名でブラウズするための効果的なツールです。

AdGuard VPNは、強力なプライバシー保護を提供し、以下のの便利な機能を提供しています。

  1. 自社開発のユニークなVPNプロトコルにより、強力な暗号化と高速なインターネット接続速度を実現します。
  2. ブラウジングをより便利にする除外リスト機能。AdGuard VPNの除外機能には、2つの動作モードがあります。特定のサイトに対してVPNをオフにするモードと、特定のウェブサイト以外に対してVPNをオフにするモードです。
  3. DNSサーバーの選択。ISPから割り当てられたDNSサーバーの代わりに、有名プロバイダーから任意のDNSサーバーを選択して使用することができます。
  4. 40カ国以上にVPNサーバーを配置。
  5. 接続が一番速いVPNサーバーを選択することが可能。AdGuard VPNは、異なる場所にあるサーバーへのPing時間を表示します。それをもとに、より高速なVPNサーバーを選択することができます。
  6. AdGuard VPNをAdGuard広告ブロッカーと同時に使用することができます。互換性を実装しているため、両方を使用することでプライバシー、匿名性、安全性を最大限に高めることができます。
  7. キルスイッチ機能。電波の弱さなどでVPN接続が落ちた場合、自動的にインターネット接続を切断し、データ漏洩を防止できる機能です。
  8. Wi-Fi自動保護機能。デバイスが脆弱なWi-Fiネットワークに接続した際に、VPNを自動的にオンにするよう設定できる機能です。
  9. 透過的なログポリシー。AdGuard VPNは、お客様の安全性を第一優先とし、サービスを完全に機能させるために必要な最小限のデータをログ以外一切記録ません。
  10. AdGuard VPNのプレミアムユーザーは、同時に5台の端末をVPNに接続することができます。

FAQ(よくあるご質問)

デジタルフットプリントとは何ですか?

デジタルフットプリントとは、インターネットを閲覧している際に残るデータの痕跡のことです。
テキスト、写真、ビデオをSNSプラットフォームに投稿することで、意識的に残すことになりますが、知らないうちに大量のデジタルフットプリントも収集されています。

デジタルフットプリントの3つの例とは?

より目に見えるデジタルフットプリントは、インターネット上で写真や動画を投稿したり、コメントやレビューを残したりすることです。
そのため、デジタルフットプリントを積極的に残す第一の場所であるSNSでは、過剰な共有・シェアを避けるのが得策です。

デジタルフットプリントを消去するにはどうすればよいですか?

デジタルフットプリントを完全に削除することはできませんが、大幅に減らすことは可能です。
古いアカウントを削除する、メーリングリストから退会する、SNSやブラウザのプライバシー設定を確認する、過剰な共有を避ける、自分の情報をオンラインで公開する前によく考える、などという方法があります。

デジタルフットプリントはどのように発生しますか?

SNS、フォーラム、ブログに何かを投稿することで、大きなデジタルフットプリントが残ります。
さらに、ウェブサイト、検索エンジン、サービス、アプリが、ネット上であなたに関するさまざまな情報を収集しています。

自分のデジタルフットプリントを確認する方法は?

すべてのデジタルフットプリントを確認するのは難しいかもしれませんが、検索エンジンや人々のデータを収集する特定のサイトにアクセスすれば、多くの情報を見つけることができます。
また、Googleアカウントの設定を確認し、そこで自分の行動履歴を見つけることができます。Facebookにも同じような設定があります。

デジタルフットプリントを消すことは可能ですか?

デジタルの足跡は、永遠にオンライン上に残ります。
そのため、プライバシーを保護し、オンラインに残すデジタルフットプリントを最小限にするために最善を尽くすことが非常に重要です。

デジタルフットプリントは、どのような影響を与えるのですか?

アクティブデジタルフットプリントに基づくオンラインの評判は、オフラインの生活に深刻な影響を与え、人間関係にまでダメージを与える可能性があります。
また、広告主やマーケティング担当者は、製品やサービスを売り込もうと、インターネット上であなたを追いかけ、収集された個人情報は漏洩したりする可能性があります。

デジタルフットプリントの利点と代償は何ですか?

デジタルフットプリントがあれば、ブラウジングがよりパーソナライズされ、便利になりますが、デジタルフットプリントが多いほど、オンラインプライバシーが失われます。

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